Kaz Chocomint's

シドニーで生活しながら考えたこと、勉強していることについてまとめていくブログ

【本】"初めてのRuby"を読んでみた感想

初めてのRubyを読み終えましたので、要約と感想をまとめました。この本に興味がある方、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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要約

1章 Rubyの特徴 
通り名を通して概念の説明をしながら、特徴について処理系、実行モデル等全体を俯瞰した説明がされている。
2章 配列とハッシュ
配列とはオブジェクトへの参照のこと。ハッシュとは、任意のオブジェクトをキーとして別のオブジェクトを対応付けるコンテナオブジェクトのこと。
3章 数値
整数クラスInteger、浮動小数点クラスFloat、各演算子について説明されている。
4章 文字列
文字列の構築について、バックスラッシュ記法、%記法などの記法説明から、式典会の方法、正規表現、最後には文字列への操作について、反復や分解等の演算子の説明がある。
5章 入出力
入出力について、引数の説明からFileオブジェクト、標準入出力、エンコーディングの取り扱いについて11ページで簡潔にまとまっている。
6章 変数と数式
変数はオブジェクトへの参照を保持し、ローカル変数、インスタンス変数、クラス変数、グローバル変数と種類がある。他には定数、擬似変数といったものもある。演算子から制御式(if, else, elsif, unlessなど)、脱出、例外処理、大域脱出について説明されている。
7章 メソッド
メソッドの呼び出しとは、オブジェクトに対するメッセージ送信ということができ、内部状態を変化させ、何かを返すもの。引数展開やブロック付きメソッドから、ブロックをオブジェクト化するProcという方法の説明がされている。
8章 オブジェクトとクラス
主にクラスについて、継承から、クラスメソッド、属性、アクセス権限、特異メソッドと特異クラスについて説明が続く。モジュールとはインスタンス化できないクラスのことであり、役割として多重継承や名前空間の付与がある。オブジェクトがメッセージを受け取ってからメソッドの探索を行うが、順位がある。
9章 本書を越えて

Rubyのパッケージ管理やデータベース、画像、GUI、黒魔術と言われる特殊な機能に言及し、最後にはリンクや書籍、コミュニティの案内までが13ページで簡潔にまとめられています。
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感想

第一章、はじめの入り方が少し辛かったです。聞き慣れない単語が沢山出てきて、その後の章に関して特に関係がない語彙に惑わされる形でなかなか読み進められませんでした。例えば、より良いPerlであるとか、ALGOLの皮を被ったLispなどです。この辺がすんなりと入ってくる方ならいいですが、??となる人であれば、一章は飛ばしたほうがいいです。もっとも誰を対象とした本なのか明確に説明があるのですが、プログラミングは多少出来ているが、Rubyについては初めてだという方が範囲であるため、プログラミング自体ままならない私には少しとっかかりづらかったです。
ただ、それでも二章以降からはところどころ細かいところを飛ばしながらも最後まで読めたので初心者にもわかるように丁寧に書かれていたと感じています。

一言コメントや補足、注意点など、本筋に混ざらないよう枠で囲ったりして、ためになる情報が多く感じ、これは何回もリファレンスのように参照できる本だと思います。